「──私も知りたいな。君が剣を磨く理由」

人並み外れた容姿と性格、そして頭脳を兼ね備えた才気煥発な少女。
あらゆる方面で優れた資質を有し、またそれを磨く努力も惜しまない性格ゆえに、なんでもこなせる秀才として認知されている。
そんな彼女の隙の無さたるや勉強や運動は言うに及ばず、忘れ物や誤字脱字さえ経験がないといったレベルで極まっている。
上記のように非の打ち所がないスペックながら、性格的に周囲から浮くということはない。
その立ち居振る舞いは物腰柔らか、かつ人当たりも気さくなためにまるで嫌味を感じさせない。
かと言ってその品行が極度に大人びているわけではなく、あくまでも優等生的な存在に留まる。
誰に対しても明るく誠実なため、老若・男女・貴賎を問わず慕われている女の子。
凛々しくて面倒見のいい、女性の憧れるような人物でありながら、真っ直ぐで愛らしい、男性の憧れるような人物でもある。
剣道を嗜むらしく、私物として竹刀袋を持参している。が、その中身は……

「今ここで考えるより、とりあえず現場に行ってみませんか？」

作中で出会う記憶喪失の少女。
年上で頼りがいのある主人公の事を勝手に兄と呼び慕い、
常に後ろからくっついてその手伝いに順次する献身的な女の子である。
作中のポジションとしては書記に近く、いつもお気に入りの手帳とペン（猫のマスコット付き）を持ち歩いている。
数字に強く、記憶力もいいため、メモを取らなくても頭の中に記録できてしまう便利体質。でも主人公に見てもらうためにメモはとる。
でもってさりげなく主人公の動向もメモしていたりするが、そのページはシークレット。
そんな口数も多くない彼女だが、内心では親しく兄のような存在として慕っている。
主人公もそれをなんとなく察しており、ベタベタするわけではないが強固な信頼関係が形成されている。
童顔で小柄な割りに豊満なわがままボディ。
普段は恥ずかしくて目立たないようにしているが、
主人公の前ではその肢体を隠す思考が浅く、無意識にセックスアピールしてしまっている。

「肩もみから、服の仕立てまで、何でもお申しつけ下さい」

信天島の館でメイドとして住まう白人女性（コーカソイド）。
住民たちの身の回りの世話を担当し、炊事・洗濯・掃除を一手に請け負っている。
その手際は一見スマートだが、要所で陰ながらの努力が窺えるもの。
しかし本人はあくまでもクールを装っているため、自分の頑張っている姿はあまり見られたくないようだ。
ナイフ投げやピッキングなどのニッチなスキルに精通しており、何の役にも立たないが家事より上手。
他にもサブカルからメカ工作といったメイドらしくない方面に強く、その影響は果凜にも及んでいる。
果凜にとっては姉であり母のような存在。
また同時に、果凜に偏った知識を植えつけた張本人でもある。
そんな長年の付き合いゆえか、暴走した果凜の後始末を行う役目を負うことが多い。
ただし本人も果凜の奇行を楽しんでいる節があり、乗っかることも多いため、なかなか一筋縄ではいかない。

「もしや事件だな！？　よぉーし、突撃ぃー！」

常にへこたれることなく元気はつらつ、明るく純真な女の子。
ただの小柄な少女のようでも、実は信天島の洋館『封燐館（ほうりんかん）』の総支配人という立場を任されている。
なので本来は敬われるべき存在のはずだがいまいち威厳が足りておらず、むしろ全員から子どものように扱われている。
天“災”的な思いつきに加えて何にでも首を突っ込む性質から、あらゆるところに嵐を呼ぶ一流のトラブルメーカー。
封燐館が騒々しくなっている時はたいてい彼女が原因で、たびたび周囲の人間を呆れさせている。
好奇心、探求欲といったものが強い。
知らない世界や物事に目を輝かせ、どうでもいいような知識もスポンジのごとくに吸収する。
とかく未知というものが好きなため、読書が趣味であったりと密かにインテリな傾向も見せる。
いわば活動的な本の虫。
気になったことはきっちり調べないと気がすまない性分である。
館の住民からは『お嬢』と呼ばれ、なんだかんだで愛されているマスコット的存在。