そしてまた夏休みが終わってしまった……。
青春を謳歌することなく過ぎ去る日常に落ち込む主人公の『律』。
そんな彼が、絶望から目覚めると、日付はまだ夏休みの直前。
しかも、見知らぬ天井の下。
それに加えて、見知らぬ女の子に捕まり、身動きが取れないでいる。
これは夢……?
「けど、夢じゃないんだな、これが」
突如、目の前に現れた、自称魔法使いの女の子『オリエッタ』。
「あんたが魔法を使えるせいで、私の平穏な日常が台無しよ!」
魔法……?
律には、なんのことだかさっぱりわからない。
けど、このままではまずいということだけは理解した。
「俺はどうすればいい?」
「原因を突き止めなきゃね」
「なるほど。どうやって?」
「それを一緒に調べるのよ!」
オリエッタの理不尽な要求を受け、律は知る人ぞ知る名門の女子校へと編入する。
その名は『ウィズレー魔法学院』。
全世界に散開する魔法使いを集めた、魔法学校だ。
そもそも魔法というのは、女性のみが扱える能力である。
魔法は影響力の強い力なので、それを乱用、悪用しないよう、
魔法使いは総じてこの学校でしっかりと教育を受けるルールなのだという。
よって、この学園は魔法を制御、抑制、あわよくば使用不可にさせ、
一般社会の常識で問題が起きないようにする為に存在していた。
そこに現れた男の魔法使い。
当然、学園でも注目の的だ。
こうして彼は、自分が魔法使いになった原因を探りつつ、
ドキドキハラハラなハーレム学園ライフを満喫するのであった。